「盆休みどうだった?」「白かった」

2014-08-17

時間:2014/08/14 10:30頃~2014/08/18 03:00頃
距離:2,998キロ

盆休みです。

13日だけは休日出勤になったけど、あとの4日間は丸々お休みがもらえたので、久しぶりに遠くまで行ってきました。

んで、前日。余裕で行き先とか決めてなくて、つーか北海道以外全国的に天気悪かったのでぶっちゃけどこでも良かったんですけど、なんとなく東北あたりにはあまり行ってない気がして、決めました。白神山地に行こうと。

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んで、当日。

準備もあってバイクを置いてある実家に帰ってたんだけど、朝7時には仏壇に坊さん(オっさんって呼ぶ)が参ってくれるとかで、タイミングを逃したら完璧なツーリング計画の出発が遅れてしまうと危惧してたけど、しっかり6時起床。キッチリ二度寝して10時行動開始。

京滋BPは南郷から高速乗って北陸道は今庄までワープ。草津から竜王まで渋滞してたけど、まぁ関係ねい。

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高速降りてr203へ。

たしか初日は天気も悪くは無かったはず。多分カッパ着てない。写真の通り、路面は濡れてるし展望はイマイチだけど。

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R476はトンネルを東へ抜けたところ。

一応ルートとしては、郡上とか下呂は先日行った気がするので、気持ち日本海側を通る感じに考えてました。

大野市で給油してR156を北上するのは予定通りだったけど、九頭竜湖の南側を通るr230は は通行止めでした。R158はお気に入りだけど退屈なので。

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んで、いつの間にか白川郷について、天生峠は通行止めで。

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相倉合掌造集落の奥にある無料のキャンプ場へ。18時頃着。2009年6月ぶり2回め。

先客は4組くらい。後追いで1組かな。犬は居るわ、宴会は始まるわ、もうキャンプ場はダメだ。夜には雨が降ってきてテントはビチョビチョ。もうテント泊はダメだ。


二日目。

4時半頃起床。前日は宴会もあったり、雨音が響いたりして寝付きは悪かったものの、夕食の買い出しと食事を終わらせたのが19時頃と寝入りも十分に早かったため、睡眠時間は十分。

ただ、周りはまだ起きてなさそうだったので、ゴソゴソ撤収するのも気を使うし、ルートを組んだりして時間を潰し、結局撤収は5時半頃。

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普段、あまり深く考えずに道の形とかだけ見てルート決めてるけど、大体の選ぶ基準がヘアピンの有無とダムの有無だと気づいた。

ヘアピンは苦手だし嫌いなんだけど、ある道は大抵細いでしょ。ダムも交通量が少ない目安。んで選んだr34は通行止め。

一応ある程度奥のほうまで行ってみたけど、ちょっと雰囲気的に無理そうだったから引き返しました。

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引き返してR471へ。r229もつながってるけど、県境あたりが通行止めだったら行っても同じなのでこっち。

このあたりまでは快走路。21世紀の森の南側から急に狭くなります。

奥の方はこれゼッタイ雨だよね、という写真。

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雲の様子の通り、進むに連れて路面は濡れてきます。

今回の一匹目はマムシちゃんです。前回の経験を活かし、より分厚い皮のブーツでゆるり踏みつけてから手を出しました。

目が明らかにクサリヘビだよね。カッコイイ。

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体型とか。ちょっと日本にいるべきヘビじゃないよね。

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横断歩道の黒い部分踏んだら死ぬとか、歩道のブロックから落ちたらサメに喰われるとか、そういう遊びをした記憶があると思うけど、ここ富山県では鉄板を踏むと死ぬゲームがあるらしい。

ちょっと写真では伝わりづらいから載せないけど、この道もかの有名な「落ちたら死ぬ」のR157と同じか、もっと酷いくらいの絶壁です。

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楢峠南向き。いやいや、ま、仕方ないね。

ちなみに、こっち向きからのr34には目立った通行止めの表示はなし。

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同上。一応国道ですんで。苔とかじゃなくて草ですしね。

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R41に出ると、一気に交通量が増えます。

東側の松本市街は絶対に通りたくないし、南側の御嶽山周辺は前来た。ということで、北側の有峰有料林道へ。

この道も以前一度は通ったけど、展望台へ行きそびれた道でもある。写真はヤマカガシ。こいつも噛まれたら洒落にならないので、ジリジリと頭付近を踏んづけて捕獲。まんまるの目とか、チロチロ出てる舌とかカワイイ。

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有峰林道の北側展望台。まっぷるにも書いてあるけど、この道は脇道はあっても周回はできないので、ポイントは回収するか引き返すかが必要になります。

ちなみに、本大規模林道の通行料は300円と最高に良心的です。ただ、車だと1,900円と急激に高くなる。

あいにくの展望だけど、とりあえず以前来そびれた展望台に来ることができたのでひとまず満足です。

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前回は亀谷料金所のルートを通ったので、今回は展望台から少し戻って水須料金所の方を通って出ます。

その際の天気が酷いのなんのって、前が見えないレベルでの大雨。こういう時はメガネライダーであることを心底呪うね。暑いし、曇るし、水滴は付着するし、もう言葉では言い表せられない怒りが湧いてくる。

怒っても損するのは自分なので、なんとか我慢して下山。立山から北陸道に乗ってサックリとワープ。んで、写真の奥只見。

道は狭いけど舗装は綺麗だし、景色もこの日は天気が悪くて微妙だけど、たぶん快晴ならそれはもう素晴らしい景色だと思う。ただ、交通量が多いね。それも超弩級に遅い車が。いや、わかるよ。狭いしね。対向車来たら怖いだろうし。でも、そこいらの林道と違って、かなりの数の待避所が設けられてるんだし、明らかに後続車が詰まってるんだから先に行かせたらみんなハッピーなのに。わかんないのかね。連休だから。

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奥只見を抜け、田子倉ダムへ。

自分でもあまり理由はわからないけど、なぜか気に入っている公園。この橋がまだ流されていない頃に一度野宿したことがあり、結構蚊に食われてそれほどいい思い出でもないんだけど。

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田子倉ダム沿い。

もう3~4回来てるけど、毎度毎度崩落だの冬季だのの通行止めで、通るのは実は初めてだったりする。

通ってみて納得の道。よくこんなところにこんな道を通したなと。日本の土木技術は世界一だなと。

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田子倉ダムを下ってからは天気も悪いし暗くなってきたし移動モードに切り替え。

ちょっとR290を曲がりそびれたり、パンダ色のペースカーに延々蓋されてたりはしたけど、r14で東屋を見つけて宿決定。

一本山に入ったところに内の倉ダムっていうのがあって、一応見てはおいたけど、トイレと簡単な広場があるだけで東屋とかはなし。あと、事務所にも煌々と電気がついてた。

雨のためか、時折通るクルマの走行音はうるさくとも、虫もでなくて涼しくて快適でした。


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翌朝。4時半起床の5時出発だったかな。

マットとシュラフカバーくらいしか撤収するものもなくて、昨晩買っておいたおにぎりで朝食。基本的にあまり食に関心が無いので、ツーリング中は朝食はもとより昼食も抜くことが多々ある。当然微妙な空腹感はあるんだけど、その感覚が「ごは食べたい!」に直結しないんだよね。んで、15時とかの中途半端な時間になると、微妙な空腹感が横隔膜あたりの気持ち悪さに変わってきて、やっとメシにしようとなる。そう考えると、朝からおにぎりを食べたのは寝た環境の良さによる余裕の表れと、三日目に入って疲労感が現れてきたためによるものだと思う。

早朝のR290をを快走し、かなり酷いr207を抜け、朝日スーパーラインへ。

早朝の、田舎を突っ切る国道の快適さは異常だと思う。涼しいし、他車はいないし、人は犬の散歩してるジイサンくらいしかイないし、独特な雰囲気。

でも飽きて県道へ。ナビが意地でも通りたがらない道で、まぁそんな感じ。実際は「ひどい道ですよ」じゃなくて「迂回したほうが早いですよ」ってことなんだけど、国道から迂回してきたんだよ。暇で。

同じく迂回したr397は、繋がってると思ってた道が廃道だったのでUターン。つーか、この辺りってグーグルのストリートビューがある区画なんだね。

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朝日スーパーラインに入ってからも、天気は悪いけど雨までは降ってなくて、通行止めも土日祝は休工で通行可能とのことで、タイミングもいい。

ただ、23キロポストあたりで倒木。今回はのこぎりは持ってないし、仮に持ってても引廻し鋸では歯が立たなそう。荷造り用のロープがあるので、強引に引っ張ってやろうかとも思ったけど、ガードレールの先にも結構伸びててかなり重そうなので、素直に諦めてUターン。途中から雨降ってきた。

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引き返してみても、他にマトモに走られそうな道はないため、迂回して鳴海金山経由で再度朝日スーパーラインへ。ショートカットに使った林道もストリートビューが通ってて少し感動。

この辺りでは雨脚も強まっており、路面上に雨水が流れる状態に。部分的には路面上なのに苔じゃなくて藻が生えてるのが林道のいいところ。乗ると死ぬゲームの一種です。

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朝日スーパーラインに復帰すると、道は砂利道に。

まぁ余裕ですよ。スッテネは同じシャフトドライブだけど、こっちのほうが100ccも排気量デカいし、40馬力も大きいんだから。こっちが速いに決まってる。YZ450Fなんて話にならないね。チェーンだし、こっちのほうが1000cc、100馬力近く大きいし。

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大して見どころもないまま鳥海山を抜け、r58へ。

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途中湿原とかもあったけど、十分しとしと湿ってる中で散策とか考えられなくて、フル通過して矢島花立牧場へ。牛さんがいっぱいいました。フゴフゴハムハムしててカワイイ。

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角館温泉で入浴。400円だったかな?日帰り温泉で800円だの1200円だの徴収する場所が多い中、わりと良心的な金額設定です。タオルとかはなかったけど、きちんとシャンプーも備え付けられていました。

湯はよくも悪くもすごく普通でした。ヌルいこともアツいこともなく、スベスベになるわけでも硫黄臭がするわけでもなく。そういう普通さがすごく気持よかった。

入浴時間は元々カラスなので15分かそこらであがり、牛乳を飲みながらちょうどタイミングよくやってた角館高校の甲子園を見ながら雨宿りしてたんだけど、一向に止む気配がない。

牛乳は2本目になり、角館高校が負けっぽくなるまで1時間以上粘ったとは思うんだけど、結局止みそうにないため、ビチョビチョのカッパを着て出発。

真っ暗のR105を北上し、途中で花火大会を見学し、r317へ。

写真は、撮影を忘れていたLEDライトの効果を比較するために撮った。もちろん写真は真ん中で繋いでいます。

感想はというと、メチャクチャ明るいです。もともとのハイビームの明るさをもうすでに忘れてるし、いちいちコネクタ抜き差しして比較するのも面倒なのでしませんが、ほぼ期待値通りの明るさです。無敵です。

デメリットは、明るすぎて標識の反射が眩しいのと、他車が現れた時のロービームとの落差がありすぎて怖いこと。もう暗闇でこそ、一人がいい。

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もともとこのr317の経路上で寝ようとは予定してたけど、上の比較写真の通り通行止めみたいなので、あまり歩も進めずにバス停で寝ることに。

ちょっと川沿いであることに一抹の不安は感じていたけど、予想通り虫に食われまくってもう。このしつこい痒みはブヨだろうなぁ。あいつら蚊取り線香効かねーんだよなぁ。

雨はすでに止んでいたから、他所を探せばよかったか、暑くとも窓は閉めればよかったか。一応ムカデとかだけは入りづらいように扉だけは閉めておいたんだけど・・・。


翌朝。5時半起床。

もう帰るだけなので撤収しながらパニアの整理をしていたんだけど、急に猛烈な便意に襲われた。もう直立不動ですよ。これは気を抜いたら殺られるパターンだと悟ったね。脂汗を流しながら、波が引くのを待ちながら、頭のなかはフル回転ですよ。トイレはどこだ。むしろトイレまで持つか。幸いにもまだ6時前だ。目に前には橋がある。その下ならあるいは誰にも見つからずに用をたせるか。いや待て、対岸は丸見えだ。あとティッシュはパニアの奥だ。お、若干波が引いたぞ。ただこれはすぐ再発するぞ。もう一波超えてから行くか。いやこのチャンスを逃したら大惨事だ。

そのタイミングで猛ダッシュですよ。昨晩寝床候補としてチェックした施設がある。バイクに跨れば、そしてケツをシートに押し付ければ、まだ括約筋は持つ。そう願って。

紙一重でした。間に合った方向で。もうね、分かった。夏場は絶対に川沿いはダメだと。トイレが付近にある場所でなければダメだと。最悪、隠密に事を済ませられる場所がなければダメだと。

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いや、ホッとした。今回のツーリングでの最大の難所を乗り越えた。もう何があっても平気だ。

ということで、白神山地は二ッ森に登ってきました。数ある山の中で、一番距離と所要時間が短い山だから。

さすがに世界遺産だけあって、登山道は整備されています。片道30分、往復1時間位かな。

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ただし、展望はイマイチ。ほぼ真っ白。写真は雲の切れ間。

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普段の不健康な生活がたたり、もう息ゼーゼーの汗ダクダク。

やめときゃよかったとまでは言わないけど、まぁもう今までどおり登山道入口=到着でいいわ。

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登山道を下り、ほぼ最終目的地であるr28へ。

もう愕然としたね。何のためにここまで来たのだ。そりゃ、目的地なんぞあってないようなものだけど、これを通らずしてどこへ来たのというのだ。

なになに?土砂崩落の恐れ?恐れだと?なら崩落はしてないのか。なんだ心配して損した。

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んでこれ。恐れじゃねーよ。

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諦めるのも癪で、崩落現場の横にある道に進んでみた。

ほら、よく山道って山肌に沿った旧道と、削って埋めて作った直線路が混在している道あるでしょ。あれだと思ったらこんなだった。

道はねーし、道っぽいのも水没してるし、とてもムリ。ちなみに、写真の向きは来た方向。Uターンして撮影。

あ、崩落現場は、オフ車とかの軽いバイクなら路肩が残ってるから通れると思う。こいつではオットットで即死だし、溝にグレーチングが無かったのでホイルバコンするのも気が引けて引き返しました。

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不完全燃焼のまま帰るのもアレなので、迂回路を探します。

写真は追良瀬駅の前くらいから入っていく道。この前に砕石場があって、ダンプが通るために舗装こそされてなくても踏み固められていて快走。

でもこの先で路肩決壊のため通行止めの看板があったので、素直に引き返します。ちょっとムリはできないしね。つーかGoogleカーも頑張るなぁ。

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途中にあった分岐を曲がって、再度別の経路でr28を目指します。

こんな道沿いに人が住んでいるんだ・・・と驚いてたけど、進むうちに結構な人が結構普通に生活してる。いや、驚愕だわ。

写真は小学校っぽい廃墟。上記の通り、すぐそばで人が普通に生活してます。

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集落沿いに 少し進むと、やっぱりこういう場所もある。

ガードレールは宙に浮いてるし、アスファルトはボッコンボッコンしてる。これが地盤によっては土石流になるんだね。

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なんとかr28に出たけど、ちょうどタイミングよく写真のゲートから人が出てきた。

誰も通れないし、鍵もかけるよ。とのこと・・・。

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もうリミットの昼なので、反対側へまわる時間もなく、本当に帰路へ。

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帰宅まで大体1000キロ。到着は27時頃の見込み。ハァ・・・。

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あとはログの通り、一直線で帰宅。クルコンで完全定速。こまめな休憩。渋滞無しで、2件の事故を横目に、予定通り27時帰宅。んで7時出社。帰宅後のオドメーターは6,335キロに。